いぬまるの本棚

本とか本とか本。時々映画。

【満願】暗闇とか信念とか疑念とか

みなさん、こんにちは!

図書館長わんこです。

 

 

今回のタイトルはものものしい雰囲気となりました...。

 

ホラーではないけれど、どこかヒンヤリとした印象のこれからの季節によく合うような、夏の夜にでもページを開きたい一冊です。

 

 

それではいきましょう。

本日ご紹介する本はこちら

米澤穂信先生著 「満願」です!

満願 表紙

 

帯がすごいですね!笑

しかし帯だけがすごいわけではないんです。

その内容もまさに、「至高のエンターテインメント」なんです!

 

私も初めて手にとった時、あまりの面白さに一気読みしてしまいました。

 

読了後、心臓がどくどくと脈打っていたことを覚えています。

静かな衝撃がぬるりと体を通過したようでした。

(あくまでも私の感想ですが...笑)

 

私が米澤穂信作品に魅了されるきっかけとなった一冊です。

...前置きが長くなりましたね。笑

(それだけ思い入れのある作品、だと言うことでご勘弁を!)

 

それでは少し踏み込んだ紹介をしていきたいと思います。

※ネタバレは一切ありません!

 

 

概要

改めまして、本書のタイトルは前述の通り「満願」。 

 

著者は米澤穂信先生ですね。

米澤先生の代表作といえば、〈古典部シリーズ〉ですね!

そう、アニメ化され実写映画化もされた「氷菓」です!

 

氷菓もこれまた良質なミステリでして...。青春譚でありながら、なかなかダークな一面もあって、。

 

氷菓をはじめとする〈古典部〉シリーズはまた別の機会に語りたいものです。

 

すみません、脱線しました。

話を戻しますね。笑

 

本書ですが、こちら表題にもなっている「満願」を含む、全六篇からなる短編集となっております。

六篇が一つの事件に収束していく訳ではなく、完全独立型の作品です。

 

短編集なので、一作一作が短いのでさくさく読めます。そういった意味では、これからたくさん本を読んでいきたいという、いわゆる読書初心者の方にもとっつきやすい作品だと思います。

 

みどころ

私的本書のみどころ、それはやはり、なんといってもこのダークな雰囲気ではないでしょうか。

すみません、人並みすぎる感想ですが。笑

ネタバレ禁止を課しているため、こんな表現しかできないのですが。。

 

米澤穂信作品を、<古典部>シリーズから入ってその次に本書に手を伸ばしたとすると

 

「これは本当に同じ作者か!?」

 

とツッコミを入れたくなること間違いないでしょう。笑

逆に言えば、<古典部>シリーズのような空気感を求めている方は、本書はおすすめできないかもしれません...。

 

同じ米澤穂信作品群の<小市民>シリーズをおすすめします。

(これも、また別の機会に紹介したいですが、<古典部>シリーズのような脱力系ミステリです。)

 

さて、 話は満願に戻りまして...。

じっとりとした暗雲立ち込める当小説には

「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」

の全六篇からなります。

 

どれもがかなりな雰囲気を持つ物語ばかりです。

ここではネタバレをしないと決めているので、内容には触れる気はありませんが...共感したいものです、この寒気!笑

 

特に推したいものは「関守」です!

 

思い出しただけで、ぷつぷつと鳥肌が...。

手のひらにじっとりと汗も浮かび、背骨を伝う何かが神経を刺激します...。

 

まとめ

ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。

言葉足らずなところが多く、なんのこっちゃわからないという方も多かったと思います...。笑

 

それでも、それは僕の狙い通りなのです。

 

情報不足の記事で、結局何がいいたいかわからない。

ただ一つ伝わったことといえば、管理人の興奮。

 

...こんなにも語彙力を失わせてしまう小説とは一体なんなんだろう。

 

そう思ったでしょう!

そうに違いない。

僕は慢心に慢心を重ねてそう主張します。

 

そしてどうか満願を手にとってみてください。

本屋でちらっと中をのぞいてみてください。

はっと気がつくと、自宅で読了していることでしょう。

 

それでは、管理人はそろそろ次の小説に走り始めようと思います。

ではまた次の記事でお会いいたしましょう。